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「現代の地理学」第四回小テスト解答例

以下、第四回小テストの解答例です。詳しい講評などは授業中にお伝えします。

①中世都市鎌倉の景観復原研究において、近代初期に作成された地籍図が重要となるのは、それが鎌倉の権力変遷を示す大小の街路の痕跡を留めているからである。この痕跡は田畑の筆界や道路の形状から確認される。

【 権力変遷              】→( 都市化、都市の発展など     )

 

②石見銀山が世界遺産に登録されたのは、世界の他の鉱山遺跡と異なって、製錬用に伐採利用された山林が少なく、自然環境と鉱山、集落、港湾、さらには湯治場といった多様な景観要素が一体化した文化的景観として評価されたからである。

【 少なく               】→( 残り、維持され、再生されなど  )

 

③14世紀初頭の作製と考えられる金沢文庫本「日本図」は、日本を示す地図を龍が取り巻く構図を持つ。単純化された日本地図の描画様式には記号的要素が強く、龍体にはそれが日本の国土を守るという思想が反映しているとされる。

【 記号的要素             】→( 宗教的要素、仏教的要素など   )

 

④ヘレフォード図と五天竺図との共通点は、両者ともに宗教的世界観に基づき、教義上重要な場所が地図の中心に描かれていることである。相違点は前者が実在する二つの大陸を描いているのに対し、後者は空想上の大陸を描いていることである。

【 二つの大陸             】→( 三つの大陸(ヨーロッパ、アジア、アフリカ))

 

⑤蘭学系世界図の特徴は、地図としての精度の向上とその科学性にある。それは、両球図のように、地球球体説にもとづく方位線の使用と、未踏の土地が空白のまま残されている点に確認される。その背後には地図の実用性への社会的要請があった。

【 方位線               】→( 経緯線、経度と緯度など     )