教育

大学院(オープン):地理学基礎問題研究 2018(後期)

軍事化、売春、観光
Militarization, prostitution, and tourism

教室と時間: 文学部増築棟L263号室
毎週火曜日、午後1時から2時30分

担当: 山崎孝史(やまざきたかし)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 科目の主題

この科目は地理学という学問がどのような課題と方法を持つのかについて、19世紀初頭における近代地理学成立以来の発展過程を振り返りながら、考察することを目的とする。とりわけ1950年代以降の英語圏の地理学における諸スクールの研究分野と基本概念について詳細に検討します。なお、本演習は学部生にも開放されています。

III 達成目標

今年度は沖縄県沖縄島内の地域社会が軍事化する過程とその結果としての売春とミリタリー・ツーリズムに関する内外の諸研究を渉猟し、沖縄島での現地調査(予定)を通して、政治地理学的観点から軍事基地の存在がどのように評価されるべきかを考えます。

IV 授業内容・授業計画(調整中)

年内は文献の精読と討論、年明けは沖縄県内の現地調査を計画し、実施します(予定)。

週番号 月日 テーマ 課題文献(予定)
1  10月2日  イントロダクション:演習の構成  
2  10月9日  基地と欲望の街(序章、第1章)  藤井2018
3  10月16日  売春と収奪のシステム(第2、3、4章)  藤井2018
4  10月23日  軍隊、女性、子ども(第5、6、7章)  藤井2018
 10月28日  藤井誠二さんトークイベント(京都)  詳細はこちら
5  11月6日  浄化される街(第8章、終章)  藤井2018
6  11月13日  基地の街と売春規制  山﨑2008、菊地2010
7  11月20日  基地の街の政治構造  山﨑2010
8  11月27日  軍用地と基地跡地利用  小川2013、真喜屋2010
9  12月4日  戦争と基地の記憶  モラスキー2006、村山2010
 12月11日  休講  
10  12月18日  戦争と基地の観光化1  
11  1月8日  戦争と基地の観光化2  
12  1月18日  沖縄巡検  
13  1月19日  沖縄巡検  
14  1月20日  沖縄巡検  
15  1月29日  期末レポート・メール提出(学部講義用執筆要領) 

V 評価方法

  1.  出席・参加:毎週の演習では教員・受講生間で課題文献の内容について討議します。必ず出席し、積極的に討議に参加してください。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。(評価配分10%)
  2. リーディング・レポート:各週の授業日の前日午後5時までに、その週の課題文献について要約、論評、および疑問点を提示した800字程度のショート・レポートをテキスト形式(HTML形式や添付ファイルは避けてください)の電子メールで政治地理ML(polgeog2010[at]lit.osaka-cu.ac.jp)あてに送付してください。(評価配分50%)
  3. 期末レポート:演習の週別テーマのうち、関心のあるものを選び、参考にした文献にさらに新しい文献を加え、テーマに関する考察を深めた政治地理学的なレポートを作成してください。フィールドは沖縄に限らず、国内外の軍事基地の例を対象にしていただいても結構です。字数は6,000字(学部生は4,000字)程度とします。(評価配分40%)
  4. 評価:評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

VI 教材・参考文献

本演習のテキストとして藤井誠二著『沖縄アンダーグラウンド―売春街を生きた者たち』(講談社、2018年)を用いますので、購入しておいて下さい。その他の課題文献の入手については演習中に指示します。

VII その他

演習の課題ほかについて相談したいことがある場合は、遠慮なく山崎までご連絡ください。