おしらせ

「現代の地理学」第3回小テスト講評

 第3回小テストの平均点はちょうど10点でした、問題①は講義中に何度も言及したことですので、聞き流した方、テスト日以外講義に出てこない方には答えにくかったと思います。正答率が低かった分平均点は大きく下がりました。次回からは講義の内容にも十分留意してテストに臨んで下さい。今回の解答のポイントを以下に整理しておきます。要点が抑えられておれば、短い答えでも加点しています。

 ①「社会構築主義」とは何か
 第7章から9章を貫く認識論的立場で、社会で受容されている「真理」や「文化」は社会的、歴史的に構築されたものであると見る立場のこと。したがって社会の実態について「大昔からあったもの」、「自然にあったもの」、「当然のもの」ではなく、なんらかの社会的な利害や力関係から生み出されていると考える。

 ②~④は、この立場から事例を使ってタームを説明することになります。

 ②地政言説:政治家の選挙公約のように、選挙に関わる場所や空間をめぐって語られる内容が、完全な真実ではなく、真実を装っており、事実の誇張や隠ぺいがある。そうした表現のこと。
 ③観光空間:観光客の移動経路と観光地から構成される空間ことであるが、京都の産寧坂のように、観光地は観光客の欲望やまなざしと独立して存在しているのではなく、それを前提に観光客の意向にかなうように作りだされている。
 ④地域文化:地域固有とされる文化のこと。沖縄の焼き物やガラス製品のように、地方の日常的な景観、工芸、儀礼、慣習が外部の知識人などのまなざしによって、切り出され、経済的な価値をもつものに変容することがある。