おしらせ

「地理学概論I」第11週の課題

今週は簡単な自治体行財政の分析をやっていただきます。第11章を読んでから、都道府県、政令指定都市(その行政区)以外の近隣の(ただし隣り合っている必要はありません)二つの自治体間で比較を行って下 さい。市は市と比較し、市と村となどしないでください。市町村のホームページには歳出・歳入に関する統計データが公開されていますので、それをもとに計算してみて下さい。こういう分析は初めてかもしれませんが、公務員など志望されている方には参考になるでしょう。

① 歳入には住民に課せられる市町村住民税は基本的に全国一律です。企業などに課せられる法人諸税(地方税)、土地・建物に課せられる固定資産税の税には自治体によってばら つきがあります。これらを含む「税収」を人口で割って、比較してみて下さい。

② 歳出は公共サービス一般への支出に加え、宅地開発・経済開発などの事業支出が含まれますが、一般的には児童福祉に関係する民生費や学校運営などの教育費に支出される経費が多いと考えられます。これらを人口で割って、比較してみて下さい。議会費や総務費は事業支出とは言えません。

③ まとめとして、自治体間で歳入の過不足や歳出入のどこにどれくらい差異があるか比較してみて下さい 。あわせて自治体の人口増減の程度などと対比して行政の歳出入の動向(将来の見通しなど)を考えてみて下さ い。もし可能であれば差異が発生する理由についても考えてみて下さい。