「現代の地理学」小テスト得点照会(第二期)

これまで4回の小テストの結果を知りたい方は、必ずOCUメールを使って以下のTA松井恵麻さんのアドレスに学籍番号と氏名を明記して照会して下さい。

 ● 照会先アドレス:m17lb002@ab.osaka-cu.ac.jp アカウント名は「エム・いち・なな・エル・ビー・ぜろ・ぜろ・に」

 ● 照会期間:1月22日(月)から31日(水)の午後5時まで(厳守)。

 ● OCUメール以外のアカウントからや照会期間を過ぎた照会には応じられません。

これ以後、点数の照会はできません。第5回の小テストについては自己採点でお願いします。合格のボーダーラインは5回のテストの合計が得点調整前の素点で50点程度(100点満点)と考えています。よって4回のテストで30点まで得点できている人には合格可能性があります(すでに50点以上を獲得している人は合格はほぼ確定です)。50点の獲得を目指して最後の小テストに臨んでください。

「現代の地理学」第四回小テスト解答例

以下、第四回小テストの解答例です。詳しい講評などは授業中にお伝えします。

①中世都市鎌倉の景観復原研究において、近代初期に作成された地籍図が重要となるのは、それが鎌倉の権力変遷を示す大小の街路の痕跡を留めているからである。この痕跡は田畑の筆界や道路の形状から確認される。

【 権力変遷              】→( 都市化、都市の発展など     )

 

②石見銀山が世界遺産に登録されたのは、世界の他の鉱山遺跡と異なって、製錬用に伐採利用された山林が少なく、自然環境と鉱山、集落、港湾、さらには湯治場といった多様な景観要素が一体化した文化的景観として評価されたからである。

【 少なく               】→( 残り、維持され、再生されなど  )

 

③14世紀初頭の作製と考えられる金沢文庫本「日本図」は、日本を示す地図を龍が取り巻く構図を持つ。単純化された日本地図の描画様式には記号的要素が強く、龍体にはそれが日本の国土を守るという思想が反映しているとされる。

【 記号的要素             】→( 宗教的要素、仏教的要素など   )

 

④ヘレフォード図と五天竺図との共通点は、両者ともに宗教的世界観に基づき、教義上重要な場所が地図の中心に描かれていることである。相違点は前者が実在する二つの大陸を描いているのに対し、後者は空想上の大陸を描いていることである。

【 二つの大陸             】→( 三つの大陸(ヨーロッパ、アジア、アフリカ))

 

⑤蘭学系世界図の特徴は、地図としての精度の向上とその科学性にある。それは、両球図のように、地球球体説にもとづく方位線の使用と、未踏の土地が空白のまま残されている点に確認される。その背後には地図の実用性への社会的要請があった。

【 方位線               】→( 経緯線、経度と緯度など     )

「現代の地理学」第三回小テスト解答例

以下、第三回小テストの解答例です。詳しい講評などは授業中にお伝えします。

①福島原発事故をめぐる地政言説について、福島県内の農産物や県外への避難者を「放射能に汚染されている」と称して一律に排除することは、自己と他者の空間を重ね合せることによって、事故の被害地域を差別する行為ともなる。

【 重ね合わせる            】→( 区別する、分離する、など    )

 

②2013年と17年に実施された堺市長選挙において、現職候補は「堺の再生」を主張して当選した。その際の得票の地域的パターンは、南区で新人候補が優位となるなど、前回選挙と類似していた。

【 堺の再生              】→( 堺はひとつ、堺の自治を守る、など )

 

③映画「ジュラシック・パーク」シリーズが象徴するのは、観光が再現イベントであり、ホスト側がゲスト側のまなざしや欲望に応え、短時間で冒険的なスリルを味わえるよう、観光対象を制御しようとし(失敗し)ているさまである。

【 再現イベント            】→( 疑似イベント          )

 

④観光空間がホスト側によって意図的に「生産」されることは、例えば沖縄県北谷町の場合、米軍基地の存在やアメリカのイメージが巧みに隠され、観光空間が構成されていることからわかる。

【 隠され               】→( 利用され、操作され、など    )

 

⑤大阪市中崎町に見られる「パラレルワールド」とは、住民が暮らしてきた日常生活の空間に、レトロな古い町並みとして商品化される「地域文化」の価値が重ねられる状態をいう。このような価値を商品価値と呼ぶ。

【 商品価値              】→( 交換価値            )

「現代の地理学」小テスト得点照会(第一期)

これまで2回の小テストの結果を知りたい方は、必ずOCUメールを使って以下のTA松井恵麻さんのアドレスに学籍番号と氏名を明記して照会して下さい。

 ● 照会先アドレス:m17lb002@ab.osaka-cu.ac.jp アカウント名は「エム・いち・なな・エル・ビー・ぜろ・ぜろ・に」

 ● 照会期間:12月7日から13日の午後5時まで(厳守)。

 ● OCUメール以外のアカウントからや照会期間を過ぎた照会には応じられません。

第4回のテストの後にもう一度照会期間を設けます。

「現代の地理学」第二回小テスト解答例と講評

「現代の地理学」第二回小テスト解答は以下の通りです。平均点は8.8点(最高点18点、最低点0点、12点以上得点者40名、受験者208名)と前回よりさらに厳しい結果となりました。得点が伸びなかった要因の一つは、一読すると正しいと思われる問題(問④と⑤)に丸印を付けた方がかなり多かったことです。疑わしい語句を抜書きするだけでも得点の可能性があり、その解答についても加点される可能性があるのですが(問⑤)、丸印をつけてしまうと4点か0点かというリスクを伴う賭けになります。間違い探しがテストの趣旨であって、誤りを正すという学習効果やできるだけ得点を与える必要性を考えれば、丸印が正解となる問題は決して多くは出せないのです。

■解答例(あくまで例です、文言に応じて適宜、加点・減点しています)

①国内農産物産地の盛衰は、生産農家の高齢化や減少、加工工場などの国内統廃合、安価な輸入農産物の増加などの要因から説明される。フードシステム論が注目するのは三番目の要因である。

【 三番目の要因        】→( 全ての要因(三番目以外に言及されていれば1点))
テキスト参照。

②資本集約型産業は、大型の装置を必要とし、最終製品の重量が重いために、輸送に適した港湾部などに立地する傾向がある。その例として鉄鋼業や石油化学工業がある。

【 最終製品          】→( 原材料(原料、材料)       )
鉄鉱石が鉄鋼より重いが故の工業立地の特徴は講義中に説明しました。

③自動車産業は広い裾野産業を持つ労働集約的産業であり、製造事業体は海外に広く展開する。多種多様な部品を必要とする総合組立製造業でもあり、最終組み立て工場と部品会社・下請け工場との距離は離れる傾向がある。

【 距離は離れる        】→( 距離は近づく          )
トヨタ工場の立地をもとに講義中に説明しました。

④米国で誕生したセブン・イレブンはイトーヨーカドーによって日本に導入されたが、専門スーパーであるイトーヨーカドーの売り上げを凌駕する業績を上げた。その理由の一つはコンビニへの出店規制が当初からなかったことである。

【 専門スーパー        】→( 総合スーパー          )
コンビニへの出店規制がなかったことは講義で説明しましたが、注意して下さい。イトーヨーカドーは「専門スーパー」ではありません。これはひっかけ問題みたいですが、文章の結論だけの正しさを問うているわけではありません。
<お詫びと訂正>授業では大店法関連の出店規制がコンビニには適用されなかったことで、コンビニの展開が加速されたことを説明しましたが、厳密には第1種低層住居専用地域への出店は2016年までは既存の法律のもとに一部制限されていましたので、【当初からなかった】→(当初から緩やかであった)とする解答についても正解・加点対象とさせていただきます。お詫びして訂正いたします。

⑤日本におけるフードデザート問題は、郊外住宅地よりも都心部において深刻であるが、流通システムの変化による既存商店街の衰退や高齢化による行動範囲の縮小など、社会の構造的変化と密接に関わっている。

【 郊外住宅地よりも都心部において 】→( 郊外住宅地でも都心部でも(郊外住宅地の方が深刻としたものは1点) )
講義で言及。テキストにも記載あり。不自然な言い回しがあれば疑ってみる必要がありましょう。丸印にしなければ3点までとれる可能性がありました。

■今後の対策について
できるだけ正解を誘導できる問題の作成を心掛けますが、問題の難易度によって得点の変動が大きい場合は、得点調整を行います。ただし5回の小テストが終わった段階で調整しますので、くじけず最後まで受験して下さい。現在のところ合格の目安は平均点取得ライン(2回合計18点、上位120名)です。第2回小テストまでの得点照会については後日お知らせします。

「現代の地理学」第一回小テスト解答例と講評

「現代の地理学」第一回小テスト解答は以下の通りです。平均点は9.5点(最高点16点、最低点0点、12点以上得点者67名、受験者212名)とやや厳しいものでした。最初の小テストとあって対策や解答の仕方など不慣れな部分も影響したかと思います。次回も形式は変わりませんので、講義をよく聞き、教科書や講義スライドで予習しておくなど準備をよろしくお願いします。解答に際しての注意点も解答例の後に添えておきます。解答用紙は返却しませんが、各自の得点は期間中2回、照会できる期間を設けますので、その時に手順をお知らせします。

■解答例(あくまで例です、文言に応じて適宜、加点・減点しています)

①ヨーロッパ中世以降、商人や職人は都市に集住し、都市は周辺の農村部から明確に分化していく。その一つ例が囲郭都市であるが、この都市の住民は農村部に依存することなく生活していた。

【 依存することなく          】→( 依存しながら           )

②チューネンによる「孤立国」のモデルは、都市が周辺の農村にどのような影響をおよぼすかを図式化している。つまり、都市を中心に農業的土地利用のパターンは同心円状に変化するが、それは都市の人口属性に応じて利益が最大となる農産物が変わるからである。

【 都市の人口属性           】→( 都市との距離(遠さ、近さ)    )

③ワシントンDCの都心周辺地域には黒人低所得層が集住し、建造物が老朽化するなど貧困問題が顕在化した。しかし、地価の下落に応じて再開発事業が進むと、地価は上昇し、低所得層を立ち退かせる事態が発生するかもしれない。

【 貧困問題              】→( インナーシティ問題        )

 ④ヨーロッパで、1630年ごろから始まる第二次農業革命の特徴の一つは、それまでの三圃式農業にあった休耕地をなくし、換金作物を植えることで農業生産量を飛躍的に増大させたことである。

【 換金作物              】→( 飼料作物(マメ科牧草)      )

 ⑤1990年代以降の日本で、人口減少や高齢化が極度に進んだため存続が困難となった集落を限界集落と呼ぶが、こうした集落発生の前提として、工業化の進んだ地域への人口流出と、政府による農作物輸入政策があったとされる。

【 農作物輸入政策           】→( 減反政策(農業生産調整政策)   )

■解答に際しての注意点

・ 文章内の語句や表現を書き換える以上、書き換えた部分を使った問題文も文章になっていないといけません。日本語として自然でない表現は減点か不正解としています。これがなければ、もっと得点は上がったと思われます。今後、解答の形式には注意して下さい。
・ 解答スペースの中に入る程度の語句や短い表現の修正ですので、文章での説明を求めているわけではありません。的確に書き換えられていない解答は減点か不正解としています。
・ 15分という短い時間でのテストですので、講義での強調点を把握しておき、事前に教科書や講義スライドに目を通しておくなど準備が必要になるでしょう。

2017年度前期「地理学概論Ⅰ」期末レポートの返却について

2017年度前期「地理学概論Ⅰ」の採点済み期末レポートは、下記の期間中、山崎研究室(文学部増築棟3階358室)前の返却箱に入れておきます。返却を希望される方は取りに来て下さい。他人のレポートを損壊したり、故意に持ち帰るなどの行為があった場合は、その時点で返却そのものを取りやめますので、マナーにご注意ください。なお、今年度の優秀レポート(1点)はこちらにアップロードしました。

返却期間:2017年9月27日(水)午後1時より10月10日午後3時(火)まで(予定)
返却場所:文学部増築棟(阪和線沿い)3階358室(地図

「地理学概論I」第14週の課題

教科書第14章のテーマ「安全・安心のまちづくり」について、「効果がある」と評価するコメントをいただくことがありますが、日本において具体的にセキュリティを強化した住宅地について調べてみましょう 。

①ネットなどで国内でセキュリティ機能を強化した「住宅地」(単独の集合住宅ではなく 複数の住宅から構成される地区)を取り上げて、その概要(所在地、設立年、分譲価格・ 戸数など)を調べて下さい。

②取り上げた事例について、どのようなテクノロジー(フェンス、監視カメラ、相互監視 など)が用いられ、どのような利点が強調されているか、具体的な広告文を引用して説明して下さい。またどの程度の需要(販売戸数や入居率)があるかも可能な範囲で調べて下さい。

③最後に、その地域を管轄する警察署などのサイトやネットの記事などで、その住宅地が立地する場所で発生する犯罪の現状や治安上の評判を調べ、立地場所の「危険性」を確認してください。そこから日本でセキュリティを強化した住宅地がどのような性格(効果や矛盾)を持つものか考えてみて下さい。