「地理学概論Ⅰ」第14週の課題とアンケートのお願い

下記の文献を読んで、以下の問いに答えてください。合わせて講義期末アンケートと学情センター利用者アンケートにもお答えください。

①いわゆる「大阪都構想」成立の根拠法である「大都市地域特別区設置法」は特別区設置の要件をどのように定めているでしょうか。

②①の要件の一つとして(法的拘束力を持つ)住民投票がありますが、民主主義の観点から住民投票のメリットについて考えてみて下さい。現在計画されている(法的拘束力をもたない)沖縄県民投票とも比較してみて下さい。

③同じく、「大阪都構想」に関わる住民投票のデメリットとしてどのようなものが考えられるでしょうか。

課題文献
山﨑孝史(2017)「リスケーリングの政治としての「大阪都構想」」佐藤正志・前田洋介編『ローカル・ガバナンスと地域』ナカニシヤ出版,pp. 82-103

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題14

以下の課題文献を読んで、地政学の「負の遺産」を引き継ぎつつも、政治地理学の今日的実践がありうるとすれば、どのようなものが考えられるでしょうか。(前期から)これまでの講義内容を踏まえて考えてみて下さい。

課題文献
山﨑孝史(2017)「大阪にやってきた「コザ暴動」」「時の眼―沖縄」批評誌N27 第8号, pp. 88-94

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題13

以下の課題文献を読んで、米軍統治下に置かれたコザ市における大山朝常の市政運営は、どう評価できるでしょうか。また、大山に対抗した桑江朝幸(のち沖縄市長)の行動はどう評価できるでしょうか。コザ市民になったつもりで考えてみて下さい。

課題文献
山﨑孝史(2010)「大山コザ市政と琉球列島米国民政府」人権問題研究10,pp. 5-22.

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題12

以下の課題文献を読んで、Aサイン制度やオフ・リミッツの実施によって、沖縄における米軍の統治は住民の生活にどのような影響を及ぼし、その影響は米軍の統治にとってどのような効果を持ったと考えられるでしょうか。そこから異民族による軍事占領・統治がもつ「本質的」な意味を理解できるでしょうか。

課題文献
山﨑孝史(2008)「USCAR文書からみたAサイン制度とオフ・リミッツ」沖縄市総務部総務課(市史編集担当)編 KOZA BUNKA BOX 4,pp. 33-57.

「地理学概論Ⅰ」第13週の課題

教科書第13章を読んで、以下の問いに答えて下さい。これまで理論的に説明した講義内容も参考に、答えてみて下さい。

①沖縄県民は戦前から戦後の沖縄県をめぐる領域の変遷の中で自らの帰属意識(アイデンティティ)をどのように変化させたでしょうか。

②沖縄県民の帰属意識(アイデンティティ)の変化は、どのような社会運動・政治行動を惹起させたでしょうか。

③現在の、それから将来の沖縄県内の社会運動や政治行動の方向性はどのようになっていくと思いますか。その理由も含めて考えてみて下さい。

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題10

下記の課題文献を読んで、沖縄県先島諸島に確認される「辺境の保守化」が、今日の東アジア情勢においてどのようなことを意味しているのか考え、それを超えていくような施策を私たちはどのように構想できるか考えてみましょう。

課題文献
山﨑孝史(2018)「「地政学」から沖縄県政をとらえる地理63-3,pp. 38-45

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題8

下記の課題文献を読んで、地方政治に関わる言語的表現を分析することの有効性と限界について簡単に意見を述べてください。前期集中講義を受講されていない方は、教科書第10章を読んでくることをお勧めします。また、大阪都構想に関わる政治過程について詳しく知りたい方は、前期集中講義でも用いた下記の参考文献をご参照ください。

課題文献
山﨑孝史(2011)「知事・市長意見交換会の言説分析からみた大阪都構想」市政研究173,pp. 84-94

参考文献
山﨑孝史(2017)「リスケーリングの政治としての「大阪都構想」」佐藤正志・前田洋介編『ローカル・ガバナンスと地域』ナカニシヤ出版,pp. 82-103

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題6

教科書第12章「政党の編成と投票行動」を読んで、沖縄県において地域政党(土着政党)「沖縄社会大衆党」が成立し、一定の支持を獲得してきたことは、琉球・沖縄県と米軍や日本本土との関係において、どのような意味を持ってきたと考えるでしょうか、自らの考えを簡潔にまとめて下さい。

【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期 課題5

教科書第7章「グローバル化とナショナリズム」と章末のコラム(106-07頁)を読んで、中国の大連市で反日デモが発生しなかったことが、領土とナショナリズムとの関係、グローバル化とナショナリズムとの関係、そしてナショナリズムを(政治)地理学的に考察する上で、どのような意味を持っていると考えられるでしょうか、理解できる範囲で、答えてみて下さい。講義時にも考えたいと思います。