大学院(オープン):地理学基礎問題研究 2020(後期)(遠隔授業・更新中)

『人間の領域性』翻訳プロジェクト
“Human Territoriality” Translation Project

時間:毎週火曜日、午後1時20分から3時
教室:遠隔授業(予定)

担当: 山崎孝史(やまざきたかし)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 科目の主題

この科目は地理学という学問がどのような課題と方法を持つのかについて、19世紀初頭における近代地理学成立以来の発展過程を振り返りながら、考察することを目的とする。とりわけ1950年代以降の英語圏の地理学における諸スクールの研究分野と基本概念について詳細に検討します。なお、本演習は学部生にも開放されています。受講を希望される方は開講前にご連絡ください。

III 達成目標

今年度後期はロバート・サック(Robert D. Sack)による『人間の領域性』(Human Territoriality: Its Theory and History. Cambridge University Press, 1986)の翻訳を進めます。サックによって定式化された「人間の領域性」(領域を用いた人間による空間と行動の戦略的制御)の理論は今日、家屋内のレイアウト、女性専用車両、都市計画、感染対策、領土問題に至る多様な空間的実践の意味を的確に理解する上で不可欠となっています(山﨑2007a参照)。本書は過去山﨑が中心となり部分訳が公刊されていますが(Ⅵ参照)、本演習は受講者との共訳によって残りの翻訳を進め、2021年度の夏をめどに完訳する予定です(現在出版社と交渉中)。受講生は公刊済みの部分訳をベースとする内容理解と機械翻訳の有効な活用により、互いに協力し合いながら和訳を進めていきます。この作業を通してあらゆる地理的スケールで確認される人間による戦略的な空間・行動管理の原理と実態を理解できるようになるでしょう。なお、学部3年生が受講される場合は、この理論を応用する卒業計画を構想されることをお勧めします。

IV 授業内容・授業計画(調整中)

1週間で英文は3ページ前後を読み、その一部を和訳することになります(山崎も状況に応じて加わります)。受講生数等によって進行を調整しますが、決して無理には進めません。もし順調に進むようであれば既に部分的に未公表翻訳されている第6章の翻訳も進めます。

週番号 月日 テーマ 課題文献(予定)
0  9月29日  受講希望者向け事前説明会(録画)  
1  10月6日  解題「人間の領域性」  山崎(2007a、2007b、2016)
2  10月13日  第1章 領域性の意味(1)  1 The meaning of territoriality
3  10月20日  第1章 領域性の意味(2)  1 The meaning of territoriality
4  10月27日  第1章 領域性の意味(3)  1 The meaning of territoriality
5  11月10日  第1章 領域性の意味(4)  1 The meaning of territoriality
6  11月17日  第1章 領域性の意味(5)  1 The meaning of territoriality
7  11月24日  第1章 領域性の意味(6)  1 The meaning of territoriality
8  12月1日  第1章 領域性の意味(7)  1 The meaning of territoriality
9  12月8日  第3章 歴史的モデル(1)  3 Historical models
10  12月15日  第3章 歴史的モデル(2)  3 Historical models
11  12月22日  第3章 歴史的モデル(3)  3 Historical models
 冬休み中  翻訳調整  
12  1月12日  第3章 歴史的モデル(4)  3 Historical models
13  1月19日  第3章 歴史的モデル(5)  3 Historical models
14  1月26日  第3章 歴史的モデル(6)  3 Historical models
15  2月2日  第3章 歴史的モデル(7)  高崎(未公表)

V 評価方法

  1.  出席・参加:毎週の演習では教員・受講生間で翻訳文を確認し、内容について討議します。必ず出席し、積極的に討議に参加してください。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。
  2. 翻訳課題:各週で分担する英文の和訳文を、指定するGoogleドキュメントに訳出上の疑問点などについてのコメントを添えて、演習の前々日(日曜日)午後5時までに貼り付けてください。その上で演習当日に課題文全体についての意味内容について確認します。(評価配分60%)
  3. 輪読課題:翻訳を行わない週は、指定される課題文献を読んだうえで、文献に関する疑問点や論点を演習の前日(月曜日)午後5時までにWebClassに提出して下さい。(評価配分20%)
  4. 完訳調整:翻訳が終わった章について図版のキャプションと注の翻訳を添えて訳文を完成させます。完訳責任者は演習中に割り振ります。(評価配分20%)
  5. 評価:評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

VI 教材・課題・参考文献

本演習では、テキストのPDF版を別途提供しますので購入の必要はありませんが、現在は2009年にデジタル復刻されたものが4,300円ほどで入手可能です。手元に置いておきたい方はご購入下さい。また以下の文献は演習中に指定することがありますので、ダウンロードしてご利用ください。

山﨑孝史(2007a)ロバート・D・サック『人間の領域性―その理論と歴史』 部分翻訳にあたって.空間・社会・地理思想11,pp. 90-91.

山﨑孝史(2007b)第2章「領域性の理論」 ロバート・D・サック『人間の領域性―その理論と歴史』.空間・社会・地理思想11,pp. 92-110.

林修平・山﨑孝史(2007)第4章「カトリック教会」 ロバート・D・サック『人間の領域性―その理論と歴史』.空間・社会・地理思想11,pp. 111-140.

田中靖記・山﨑孝史(2007)第5章「アメリカの領域的システム」 ロバート・D・サック『人間の領域性―その理論と歴史』.空間・社会・地理思想11,pp.141-174.

山﨑孝史(2016)境界、領域、「領土の罠」―概念の理解のために.地理61-6,pp. 88-96

VII その他

翻訳の疑問点をはじめとする演習の課題について相談したいことがある場合は、遠慮なく山崎までご連絡ください。

現代の地理学 2020(後期)(遠隔授業・更新中)

現代の地理学―人文地理学への招待

時間と教室:
水曜日2限(10:50-12:30) 
遠隔授業(予定)

担当教員:山崎孝史(やまざき・たかし)
研究室:文学部新棟358号室(地図参照)
オフィスアワー:事前連絡の上、随時
Eメール:yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
電話:06-6605-2407(研究室)

ティーチングアシスタント:

I 担当教員の自己紹介

京都市生まれ。専門は政治地理学、特に地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄、日米安保体制の変化と沖縄の社会運動と投票行動との関わりや、復帰前の沖縄における米軍統治の実態などについて研究中。特技は40年近く続けている合気道(四段)。

II 授業の到達目標

現代の地理学は、都市と農村、景観、食糧供給、工業立地、流通システム、政治、観光、文化、地図、地理情報、公共政策・環境問題といった多面的な問題を学ぶことのできる分野です。地理学を通して、過去から現在(そして未来)の問題へと、そして人間相互の関係から人間と空間・環境の関係へと、私たちの思考をどのように拡充できるのかを考えていきます。

III 授業内容・授業計画

週番号 月 日 テーマ
1 10月7日 地理学を学ぶために(講義ガイダンス)
2 10月14日 都市のなりたち
3 10月21日 変動する農村の社会
4 10月28日 農業と食のネットワーク
5 11月4日 工業立地変動のダイナミズム
6 11月11日 流通システムと消費生活の基盤
7 11月18日 地政言説から政治を読む
8 11月25日 観光空間を文化論的に理解する
9 12月2日 地域文化について考える
10 12月9日 現実世界の歴史地理
11 12月16日 想像世界の歴史地理
12 12月23日 地理情報システムを使いこなす
13 1月13日 地理学の公共政策への応用
14 1月20日 環境問題への地理学のかかわり
15 2月3日 小テスト用予備日

IV 評価方法

5つの主題ごとに30分間の小テストを5回実施します(100点)。参照資料に制限はありませんが、終了時間を超過して提出された解答は減点の対象になります。テストの難易度に応じて得点調整した上で、60点以上を合格とします。特別の事情(事前事後での信憑資料を伴う連絡)がない限り再テストは実施しませんので、必ず指定時間に受験して下さい。

V 受講生へのコメント

  1. 指定テキストの購入を推奨します。テキストに掲載されている図表などは講義時に言及しますので、参照しながら授業を受けて下さい。またテスト受験時の資料として活用して下さい。
  2. 講義はパワーポイントを用いて行われ、WebClassから音声付きファイルで提供されます。受講生は講義教材に添付されるスライドのファイルも利用することができます。詳しくはWebClassを参照してください。

VI テキスト

本講義のテキストは竹中克行編著(2015)『人文地理学への招待』(ミネルヴァ書房)です。生協等で購入して下さい。

地理学演習II 2020(後期)(遠隔授業・更新中)

新型コロナをぶっとばせ:自己の関心の構造を知り、研究課題を練り上げる

時間と教室:
木曜日3限(13:20-15:00)
遠隔授業(予定)

担当教員:山崎孝史(やまざきたかし)
研究室:文学部棟358号室
電話:06-6605-2407
Eメール:yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
オフィスアワー:事前連絡があれば随時面談可能です。

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。専門は政治地理学、特に地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。日米安全保障関係の変化と沖縄の社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(4段)。

II 演習概要

本演習は、これまでの専門科目の受講ならびに地理学演習Iを展開させる形で、自己の関心の構造を知り、取り組むべき課題を設定し、具体的な調査地と調査方法をイメージしながら、卒論計画書を作成します。ただし、新型コロナによって強いられる遠隔授業を少しでも地理学らしいものにするために、地理的写真観察法や仮想フィールドワークを取り入れ、対象フィールドと卒論構想をつなぐ作業を進めます。本演習の集大成は年度末に予定されている第一回の卒論合同演習となります。今年度末の卒論・修論発表会への出席も義務付けられます。

III 演習の構成と評価

(1) 出席と参加
毎週の遠隔授業には必ず出席し、討論には積極的に参加して下さい。卒論・修論発表会への出席も義務付けられます。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。欠席の場合は減点しますが、病欠などの場合は診断書や治療費領収書のコピー等を提出すれば減点しません。

(2) 課題プレゼンテーション
卒論計画書の作成に向けて、授業期間中数回の発表が義務付けられます。いずれも与えられた課題についてレジュメやパワーポイントを作成し、10分程度の発表を行います。(評価配分60点)

(3) 卒論計画書
卒論合同演習で使用する具体性のある卒論計画を作成します。(評価配分40点)

(4) 総得点60点以上を合格としますが、卒論計画書の提出がない場合は合格できません。

IV 演習内容

卒論のテーマの絞り込みは必ずしも容易ではありません。本演習ではお互いの研究関心について語り合い、評価し、励ましあいながら各自のテーマを考えていきます。ある程度テーマが現れたら先行研究などを参考にしながら、具体的なフィールドをイメージし、研究方法について考えます。そのプロセスは以下の6段階に分かれます。

マインドマッピング:各自がマインドマップを作成し、その構図から自分の関心の構成を理解します。漠然とした関心をいくつかの要素の関係から可視化する方法です。

写真観察法:①で見えてきた関心に沿って、各自が単独で野外調査を実施し、写真観察法によって景観の背後にある政治経済・社会文化的過程を探ります。例えば「○○化された」空間を見出す目を養います。引きこもるのをやめて街に出よう!

キーワード検索:検索エンジンや学術論文データベースを用いて、複数のキーワードを効果的に組み合わせ、自分の関心に近い学術論文を探し出します。

論文構成法:地理学分野を中心とする学術論文を題目、要旨、章節の構成、引用法などからその構成を理解し、分析方法と論述の組み立てについて理解します。そうした論文をモデルとして引用します。

Why仮説の構築:論文の研究課題として「なぜ○○なのか」という問いを立てることが重要になります。各自の関心あるテーマについて、地理学的なWhyを見つけ、それに対する仮説的な答え(○○だからではないか)を見出しうるフィールドを絞り込みます。

仮想フィールドワーク:ある程度フィールドの候補が絞り込めた段階で、Googleマップなどを用いてストリートビューによる仮想フィールドワークを実施します。航空・地上写真を複数年次で組み合わせ、電子化された地形図と対比するなどして、研究地域の実態を概観します。

これら一連の過程を通して卒論計画書を作成していきます。3年生がよく気にされるのは課題の量だと思いますが、受講生を(その多寡にかかわらず)2グループに分け隔週で課題を発表する形ですので、前期の地理学演習Ⅰ・講読演習Ⅰと変わりません(それより多くはないです)。4年生の前期が就活等に費やされるのを鑑みると、3年生の後期で卒論の方向性を固めておくことに合理性はありましょう。

週番号 月 日 テーマ
1 10月1日 顔合わせ:一年後の自分を想像する(先輩との懇談会)
2 10月8日 マインドマッピングで関心を可視化する(1)
3 10月15日 マインドマッピングで関心を可視化する(2)
4 10月22日 地理的写真観察法:街に出て景観の深層を探る(1)
5 10月29日 地理的写真観察法:街に出て景観の深層を探る(2)
11月初旬 卒論合同演習(3年生も出席奨励)
6 11月5日 キーワード検索で研究の現状を知る(1)
7 11月12日 キーワード検索で研究の現状を知る(2)
8 11月19日 学術論文の「構成」を読む(1)
9 12月3日 学術論文の「構成」を読む(2)
10 12月10日 Why仮説を建て、フィールドを考える(1)
11 12月17日 Why仮説を建て、フィールドを考える(2)
冬休み中 ぼちぼち卒論のテーマとフィールドを固め始める
12 1月7日 仮想フィールドワーク:Googleストリートビューを用いて(1)
13 1月14日 仮想フィールドワーク:Googleストリートビューを用いて(2)
14 1月21日 卒論計画書(案)の検討
15 1月28日 第一次「卒論計画書」提出
2月x日 卒論・修論発表会(出席してね)
3月x日 卒論合同演習(第二次「卒論計画書」提出)

 

V 関連サイト

マインドマップについては、トニー・ブザンによるものが有名で、わかりやすく説明したサイトがあります。以下などを参照してください。 http://mindmap.ainest.com/howto.html

ただしツリー型のマインドマップは連想を前提としていますので、独立したかに見える思考が実は関連性を持つという「発見」に欠ける部分があります。そうした発見的な方法としては「KJ法」が有効です。KJ法については以下を参照してください。KJ法の考案者である川喜田二郎先生は本教室で助教授として勤務されていました。 http://www.ritsumei.ac.jp/~yamai/kj.htm

地理的写真観察法は、日本大学文理学部社会学科の後藤範章先生が提唱された「集合的写真観察法」に示唆を得て、私が地理学用にアレンジしたものです。授業の具体的内容は以下をご覧ください。http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/yamataka/hbs.htm

VI ゼミ合宿

もし、新型コロナの感染が終息に向かうようであれば、学期終了後に提出された「卒論計画書」について集中的に討論し、フィールドで検証するために、ゼミ合宿の実施を考えます。平成28年度は沖縄県沖縄島・与那国島・石垣島、29年度は広島県尾道市・広島市、30年度は兵庫県神戸市・朝来市で実施しました(交通費は教員持ち、令和元年度は授業担当なし)。状況が許すならば、年明けの授業時間の調整についてご相談いたします。

 

地理学概論Ⅰ 2020(前期)(遠隔授業)

政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて
General Geography I
Space, Place, and Politics: Towards a Geography of Politics

教室と時間
遠隔授業
毎週木曜日、午前10時50分から12時30分

担当:山崎孝史(やまざきたかし)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/
講義ホームページ: http://polgeog.jp/archives/1818

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 科目の主題

本講義は、現代社会を地理学的に理解する一つの手段として、政治という側面について考えます。政治地理学の入門編として、政治地理学の理論と分析方法について講述したあと、事例研究を紹介し、政治を地理学的に研究する有効性について解説します。本講義によって、政治的事象が空間や場所といかに密接に結びついているかを理解できるようになるでしょう。

III 達成目標

1 近代政治地理学の展開を批判的に振り返りながら、国際社会の変動を理解する視座として政治地理学の有効性を理解します。 2 マルチ・スケールの観点から、空間・場所・領域に関する政治地理学的理論を理解します。 3 コンテクスト・スケール・言説という概念を用い、グローバル/ローカルな政治事象の分析方法を把握します。 4 以上の理論的・概念的理解をもとに、政治地理学的な事例研究へのアプローチを習得します。

IV 授業内容・授業計画

本講義は4部14回からなります。第1部は、近代における政治地理学の展開、つまり戦前の地政学から現代の政治地理学までの流れを、英米と日本においてあとづけ、「新しい地政学」および「場所の政治」研究の視角を示します。第2部は、空間や場所と権力との関係を明らかにしつつ、その関係を反映する領域の性質を理論的に解説した上で、グローバル化とナショナリズムについて政治地理学的に考えます。第3部は、「コンテクスト」、「スケール」、そして「言説」という政治地理学にとって鍵となる概念について説明し、それらを実証研究のなかでどのように活用しうるかを検討します。第4部は、第3部までの理論的・概念的な議論が、具体的な事例研究としてどのように展開できるかを解説しています。つまり本講義では、政治地理学の学史・理論・概念・実証というテーマが断続せず、前後のテーマと重なりあいながら展開する構成になっています。受講生がこれら4部からなる本講義を受講することによって、政治地理学の理論的視角のみならず、日常的に見られる政治的な出来事に対する感性と理解が深まることを期待します。

各週のリンクをクリックすれば週レポートの課題(「授業に関するお知らせ」へのリンク)をダウンロードすることができます。音声付き講義スライドはWebClassから入手して下さい。

注意:授業開始前に第0週の授業を受講し、登録の参考にしてください。また、第1週用の予習課題は5月14日までに提出して下さい。詳しくはWebClassをご覧ください。

週番号 月日(予定) テーマ 資料
第0週 5月7日~13日 講義の構成(先行開講)  
第1部 政治地理学がたどってきた道
第1週 5月14日 政治地理学の起源と地政学の盛衰(テキスト1章) PDF
第2周 5月21日 政治地理学の展開と課題(3章) PDF
第3週 5月26日 オンライン/チャット討論:学問と戦争  
第2部 空間・場所・領域
第4週 6月4日 空間分析批判(4章) PDF
第5週 6月11日 場所の政治的意味(5章) PDF
第6週 6月18日 人間の領域性(6章) PDF
第7週 6月25日 オンライン/チャット討論:辺境の保守化  
第3部 コンテクスト/スケール/言説の政治
第8週 7月2日 コンテクストの政治(8章) PDF
第9週 7月9日 スケールの政治(9章) PDF
第10週 7月16日 言説の政治(10章) PDF
第11週 7月30日 オンライン/チャット討論:地政言説の「真偽」  
期末テスト
第12週 8月6日 期末テスト(午前10時50分に問題を公開します) 問題
第4部 理論に根差した事例研究へ(補講)
第13週 8月13日 戦後沖縄における領域と政治行動(13章) PDF
第14週 8月20日 リスケーリングの政治としての大阪都構想 PDF

Ⅴ 事前事後学習の内容

事前学習として、毎週講義前に教科書の指定章を読み、WebClassで示される各週の課題を考察し、その回答(あるいは討論時に発言したい内容)を当該講義前に提出してください(週レポート課題)。 翌週までに教員のコメントを付して返却する予定ですので、事後学習として回答内容を確認の上、期末テストの準備資料としてください。

Ⅵ 評価方法

(1) 出席
毎週の音声付き講義ファイル(WebClassにリンクがアップロードされます)には必ず目を通してください。各週(木曜日から土曜日まで)の閲覧数が2/3(10回)以上の受講生を評価対象とします。欠席の場合はその他の評価得点から減点する措置をとりますが、体調などの理由による欠席や遅延はその証明となる書類(医療費領収書や診断書のコピー)の提出があれば減点しません。

(2) 週リーディングレポート(評価配分60%)
予習として毎週講義前に教科書の指定章あるいは課題文献を読み、教科書ではなくWebClassで示される各週の課題を考察し、その回答(あるいは討論時に発言したい内容)を当該講義前日(水曜日夜半まで)に、WebClassから記述式レポートで800字程度を入力してください。講義後にコメントを付して返却する予定です。

(3-1) 期末テスト(評価配分40%)
前期中は冊子体の文献の利用が制約されると考えられますので、期末レポートは課しません。変わって短文記述式のオンラインテストを実施する予定です。試験実施日時にWebClassを利用できるよう準備をお願いします。体調不良等の場合は、その証明となる書類(医療費領収書や診断書のコピー)を送信していただければ、追試を実施します。

(3-2) 討論への参加(評価配分40%)
受講生の中から、6名程度の希望者を募り、第1部から第3部の最終週にオンラインないしチャットによる討論の時間を設けます。選ばれた者(ディベータ―)は2名ずつに分かれ各週のテーマに関して指定された立場から主張します。このディベートに沿って受講生全員でテーマについて議論し、考察を深めます。ディベータ―を(首尾よく)務められた人には期末テストが免除されます。

(4) 講義ノート 講義は音声付パワーポイントを用いる予定です。各週授業開始日にWebClassにアップロードし、翌週までアクセスできるようにします。講義内容に関する質問は掲示板に書き込んでください。速やかに回答します。

(5) 評価 大学の規定に基づき評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

(6) 不正行為 課題等の不正提出や不正作成(盗作)、そのほか不正行為が認められた場合は、その時点で厳正な処置を行い、所属学部に報告します。チャットや掲示板での迷惑行為についても同様の処置を行います。

Ⅶ 教材・参考文献

本講義のテキストは山﨑孝史(2013)『政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて[改訂版]』(ナカニシヤ出版)です(旧版ではありませんのでご注意ください)。受講生は入手しておいて下さい。それ以外に必要な教材はWebClass等を通して指示します。

Ⅷ コミュニケーション

講義に関する教員からの連絡や指示はWebClassからお知らせします。受講生からの質問や意見はWebClassの掲示板に書き込んでください。山崎のホームページのトップページに「授業に関するおしらせ」というリンクがあります。各週課題の設問はそこにも掲示されます。また、「質問フォーム」も設置されていますので、こちらからも質問することができます。いずれの場合にも速やかに回答します。尚、電子メールによる個別の質問・相談も受け付けます。

Ⅸ その他

講義の課題について相談したいことがある場合は、遠慮なく山崎までご連絡ください。

大学院(オープン):地理学基礎問題研究演習 2020(前期)(遠隔授業)

「新しい」地政学の視座
Perspectives in ‘New’ Geopolitics

教室と時間: 文学部増築棟L263号室
毎週火曜日、午後1時20分から3時

担当: 山崎孝史(やまざきたかし)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 科目の主題

この科目は地理学という学問がどのような課題と方法を持つのかについて、19世紀初頭における近代地理学成立以来の発展過程を振り返りながら、考察することを目的とします。とりわけ1950年代以降の英語圏の地理学における諸スクールの研究分野と基本概念について詳細に検討します。特に今年度の地理学基礎問題研究演習は2020年1月に丸善出版から刊行された『現代地政学事典』(同電子版)を用い、「地政学」の歴史と現在について考察します。担当教員はこの事典の編集に副編集委員長として関わりました。

・オンライン(遠隔)授業について
本演習ではインターネットを介した遠隔授業を実施するためにWebClassZoomWebexといったシステムやアプリケーションを活用する予定です。具体的な活用の手順は追ってお知らせしますが、受講予定者は(特に授業時間帯に)インターネットアクセス可能な環境とデバイスの確保を心がけてください。

III 授業の到達目標

『現代地政学事典』の紹介文は事典刊行の意義を次のように説明しています。

「地政学」―人間が暮らす世界としての地理と政治を合わせて考察しようとしたこの学問は、脅威や国家中心主義といった戦争のイメージが付きまとう学問でもある。しかし、現代の地政学/政治地理学は複雑化する空間と政治の結びつきを読み解く,ローカルからグローバルまでのスケールを横断しながら考察する学問領域へと変貌しつつある。それは、「国家」のみならず、私達をとりまく現代社会について、「空間」から、「人々」から、「境界」から、「私達は何におびえ、どう乗り越えるのか」を問おうとする学問である。本書では海外の研究成果も紹介しつつ、大きく6章―私たちを取り巻くさまざまな脅威や不安に関する認識、その構図、伝統地政学、批判地政学、ボーダースタディーズ、さらに地球社会が抱えるさまざまな脅威と解決の模索―で構成。地球社会の脅威を認識し乗り越えるための「新しい地政学」の構築を目指す。

本演習では、こうした「地政学」の歴史と現代的意味を事典の項目の精読を通して理解することを目指します。

IV 授業内容・授業計画

演習の日程や内容は今後の状況によって変更される可能性があります。課題文献(事典の当該項目)はWebClassを通して提供されます。

週番号 月日(予定) テーマ 課題文献(予定)
1  5月12日  なぜ今「地政学」なのか(先行開講)  
2  5月19日 「私たち」は何におびえるのか①  
3  5月26日 「私たち」は何におびえるのか②  
4  6月2日  対立と連携の構図①  
5  6月9日  対立と連携の構図②  
6  6月16日  伝統地政学の理論と実践を考える①  
7  6月23日  伝統地政学の理論と実践を考える②  
8  6月30日  批判地政学の生成と展開①  
9  7月7日  批判地政学の生成と展開②  
10  7月14日  ゆらぐボーダーへの再接近①  
11  7月21日  ゆらぐボーダーへの再接近②  
12  7月28日 「新しい」地政学の地平を求めて①  
13  8月4日 「新しい」地政学の地平を求めて②  
14  8月11日  期末レポート・メール提出(学部講義用執筆要領) 

Ⅴ 事前・事後学習の内容

事前学習として課題に関連する参考文献を読み、コメントを事前に提出した上で、授業に臨む必要があります。事後学習として各回の議論をもとに期末レポートの執筆を準備します。

V 評価方法

  1.  出席・参加:毎週の演習ではZoomなどの会議ソフトを用いて、教員・受講生間で課題文献の内容について討議します。必ず出席し、積極的に討議に参加してください。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。
  2. リーディング・レポート:各週の授業日の前日午後5時までに、その週の課題文献について要約、論評、および疑問点を提示した1200字程度のショート・レポートをWebClassに提出して下さい。(評価配分60%)
  3. 期末レポート:演習で扱われた主題に沿って、現代の具体的な地政学的事象を取り上げ、その背景と将来的展望について評価して下さい。字数は6000字(学部生は4000字)程度とします。期末レポートの提出先もWebClassです。(評価配分40%)
  4. 評価:評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

VI 教材・参考文献

『現代地政学事典』編集委員会(2020)『現代地政学事典』丸善出版(電子版)

山崎孝史(2013)『政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて[改訂版]』(ナカニシヤ出版)

その他の課題文献については演習中に指示します。

VII その他

演習の課題ほかについて相談したいことがある場合は、遠慮なく山崎までご連絡ください。

地理学演習Ⅰ 2020(前期)(遠隔授業)

社会の出来事を地理学的に解明する―人種・ジェンダー・環境の観点から

教室と時間
遠隔授業
毎週木曜日、午後1時20分から3時00分

担当教員:山崎孝史(やまざきたかし)
研究室:文学部棟358号室
電話:06-6605-2407
Eメール:yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
オフィスアワー:事前連絡があれば随時面談可能です。

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。専門は政治地理学、特に地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。日米安全保障関係の変化と沖縄の社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(4段)。

II 演習概要

本演習は水曜日4時限に開講される「地理学講読演習I」と連動する形で、「人種とエスニシティ」、「ジェンダーとセクシュアリティ」、そして「環境正義」というテーマについて、受講生各自が国内外における社会的事例と地理学的研究を参照しながら社会問題への地理学的アプローチについて理解を深めます。なお、本演習は、新型コロナウィルスの拡大状況に応じてオンライン(遠隔)授業で実施することを前提としています。

III 演習の構成と評価

(1) 出席・参加
オンライン演習に参加(発表・質問・発言)することによって出席とみなします。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。欠席や課題の未提出・遅れについては減点しますが、体調と関わる場合は考慮しますので、事前ないし事後にお知らせください。

・オンライン(遠隔)授業について
本演習ではインターネットを介した遠隔授業を実施するためにWebClassWebexZoomなどのシステムやアプリケーションを活用する予定です。具体的な活用の手順は追ってお知らせしますが、受講予定者は(特に授業時間帯に)インターネットアクセス可能な環境とデバイスの確保を心がけてください。

(2) 課題プレゼンテーション
平均2週間に1回のオンライン発表が義務付けられます。いずれも与えられた課題について受講生の議論をリードする発表を行います。(評価配分60点)

(3) 期末レポート
期間中に取り上げたテーマをさらに深め、学術論文の形式に即したレポートを作成します。(評価配分40点)

(4) 総得点60点以上を合格とします。

IV 演習内容

 各テーマについてまず関連する新聞記事を検索し、どのような問題が存在するかを理解した上で、具体的な(地理学的)事例と研究の紹介に移ります。前期の「地理学講読演習Ⅰ」の内容を有機的に反映させながら、全員でテーマについて議論することを通して、理解を深めます。

週番号 月日 テーマ 参考文献など
1  5月7日  演習の構成(先行開講)  
2  5月14日  人種とエスニシティ(社会的事例1)  
3  5月21日  人種とエスニシティ(社会的事例2)  
4  5月28日   人種とエスニシティ(地理学的研究1)  
5  6月4日   人種とエスニシティ(地理学的研究2)  
6  6月11日   ジェンダーとセクシュアリティ(社会的事例1)  
7  6月18日   ジェンダーとセクシュアリティ(社会的事例2)  
8  6月25日   ジェンダーとセクシュアリティ(地理学的研究1)  
9  7月2日  ジェンダーとセクシュアリティ(地理学的研究2)  
10  7月9日  環境正義(社会的事例1)  
11  7月16日  環境正義(社会的事例2)  
12  7月30日   環境正義(地理学的研究1)  
13  8月6日  環境正義(地理学的研究2)  
14  8月13日  レポート提出  

V 使用テキストなど

参考文献(データベースや単行本・学術論文等)は学術情報センター・ライブラリーサービスHPおよび同センターが所蔵するデータベースから利用して下さい。演習に関する諸連絡はWebClassを通して行います。演習日以外にも質問などをポストすることができますので、活用してください

地理学講読演習Ⅰ 2020(前期)(遠隔授業)

英語を通して人文地理学を概観する―人種・ジェンダー・環境の観点から

教室と時間
遠隔授業
毎週水曜日、午後3時15分から4時55分

担当教員:山崎孝史(やまざきたかし)
研究室:文学部増築棟358号室
電話:06-6605-2407 Eメール:yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
オフィスアワー:事前連絡があれば随時面談可能です。

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。専門は政治地理学、特に地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。日米安全保障関係の変化と沖縄の社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(4段)。米国西部にあるコロラド大学ボールダー校地理学部大学院に1998年から2001年まで3年間留学。

II 演習概要

本年度前期の講読演習は、Stentor Danielson (Slippery Rock University) が作成したオンライン人文地理学事典 Overview of Human Geography (以下OHG)を用いて、「人種とエスニシティ」、「ジェンダーとセクシュアリティ」、「環境正義」に係る項目を精読していきます。また、前期に山﨑が担当する「地理学演習Ⅰ」と連動する形でテーマの理解を深めていきます。

III 演習の構成と評価

(1) 出席:指定された期日までに各週の課題を提出すること、ならびに討論に当日参加することによって出席とみなします。出席(課題提出)数が2/3以上の受講生を評価対象とします。未提出や提出が遅れた場合は減点しますが、体調と関わる場合は考慮しますので、事前ないし事後にお知らせください。

・オンライン(遠隔)授業について
本演習ではインターネットを介した遠隔授業を実施するためにWebClassWebex、 Zoomなどのシステムやアプリケーションを活用する予定です。具体的な活用の手順は追ってお知らせしますが、受講予定者は(特に授業時間帯に)インターネットアクセス可能な環境とデバイスの確保を心がけてください。

(2) 各週の課題:オンライン翻訳サイトを用いて、OHGから選ばれた課題項目について、全員で翻訳を進めます。課題項目の翻訳文と疑問点を演習実施日の前々日(各週月曜日)の午後5時までに指定のサイト(Googleドキュメント)にアップロードして下さい(70点)。

(3) 討論用完訳レポート:三つのテーマと関わる全体討論をオンラインで実施しますので、水曜日の4限目に指定の会議サイト(Webex)にアクセスして下さい(Webexが使えない場合はZoomやWebClassのチャットを用います)。また、各テーマの完訳文を完成し、最も議論したい論点や疑問点を一つ示したレポートを討論前々日(月曜日午後5時)までにWebClassに提出して下さい(30点)。

(4) 以上の課題の内容を評価し、総得点60点以上を合格とします。

IV 演習内容

演習の日程や課題内容は状況に応じて変わることがありますので、ご了解ください。

週番号 月 日 テーマ 課題節
1  5月6日  Race and Ethnicity  Does race exist?
2  5月13日  Race and Ethnicity  “Race” vs. “Ethnicity”The Geographical Origins of Race
3  5月20日  Race and Ethnicity  The Geographical Origins of Race, The Geography of Race
4  5月27日  Race and Ethnicity  The Geography of Race
5  6月3日  テーマ討論(オンライン)  
6  6月10日  Gender and Sexuality  What is Gender?
7  6月17日  Gender and Sexuality  The Geography of Gender
8  6月24日  Gender and Sexuality  Gendered Spaces
9  7月1日  Gender and Sexuality  Sexuality and Sexualized Spaces
10  7月8日  テーマ討論(オンライン)  
11  7月15日  Environmental Justice  The Unavoidability of the Justice Question
12  7月22日  Environmental Justice  Substantive vs Procedural Justice, Principles of Justice
13  8月5日  Environmental Justice  Principles of Justice
14  8月12日  Environmental Justice  Considerability
15  8月19日  テーマ討論(オンライン)  

V テキスト・課題文献 

Stentor Danielson (Slippery Rock University) 著 Overview of Human Geographyのサイトは以下です。
http://debitage.net/humangeography/index.html

VI 辞書サイトとコミュニケーション

翻訳に際してはテキストを一括して機械翻訳するGoogle翻訳Weblio翻訳がありますので、これらを併用して翻訳を進めて下さい。活用の仕方はGoogleドキュメントやWebClassを通してお知らせします。

演習に関する諸連絡はGoogleドキュメントやWebClassを通して行います。演習日以外にも質問などをポストすることができますので、活用してください。翻訳などで困ったことがあれば遠慮なく教員に相談して下さい。