日時: | 2018年11月24日(日)10:30~12:00 ※人文地理学会大会部会アワーとして開催 |
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会場: | 奈良大学(〒631-8502 奈良市山陵町1500) 会場へのアクセス方法はこちらを参照。 |
<趣旨>
植民地主義下およびその後の境界(border)は,国家によって一義的に形成されるものではなく,宗主国-植民地,および,植民地間の階層構造の中で,人々の諸実践の蓄積によっても立ち現れる。政治権力による境界の実体化とは裏腹に,境界をまたぐ人の移動は,支配-被支配関係や境界のあり様を揺るがす。本発表は,ライフヒストリー等に基づく沖縄・台湾間の人の移動の検討をもとに,こうしたリミナリティの実態を,日本(内地)-沖縄-台湾の階層構造に位置付け,ポスト植民地主義下の諸状況も視野に入れつつ,沖縄のモダニティが日本の台湾統治と不可分な特質を有していることを明らかにする。植民地主義,人口移動,リミナリティ,モダニティなど地理思想にも密接に関わるトピックでもあり,多くの来聴を期待したい。
<発表>
帝国日本のリミナリティ―植民地台湾と沖縄系移民
<発表者>
松田ヒロ子(神戸学院大学)
<コメンテーター>
山﨑孝史(大阪市立大学)
<司会>
福本 拓(宮崎産業経営大学)
<連絡先>
福本 拓(宮崎産業経営大学)
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