【京都大学集中講義】地理学(特殊講義)2018後期

政治地理学入門―実証編
Geography (Special Lectures)
Introduction to Political Geography: Its Methodologies and Applications

教室と時間
京都大学大学院文学研究科・文学部
2019年1月12~13日、26~27日

担当:山崎孝史(やまざきたかし、大阪市立大学文学研究院教授)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/
講義ホームページ: http://polgeog.jp/archives/2085

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 授業の概要・目的

本講義は、現代社会の諸問題に対し地理学的に接近する一つの視角として「政治」という側面について考えます。政治事象を扱う地理学の分野は「政治地理学」と呼ばれますが、諸外国とは異なり、日本ではさほど盛んではなく、研究者も限られています。本講義は前期の「政治地理学入門―理論編」に続く「実証編」として、前期で扱った政治地理学の理論と概念をどのように実証研究に適用できるかについて講述します。講義では、身近な出来事から国際関係に至るまで、多様なスケールにおいて発生する国内外の政治事象を具体的に分析した研究を紹介します。その中でも教員が取り組む沖縄の米軍基地問題についての研究は、政治問題・紛争といった課題に地理学者がどう実践的に関わりうるかについて示唆を与えるものとなるでしょう。

III 到達目標

本講義は、前期の「理論編」で培われた理論的・概念的理解をもとに、分析方法論の検討を通して、具体的な事例への適用方法を習得します。同時に自ら理論・概念適用が可能と考えられる事例を想定し、その適用の適否を受講生相互で確認し合うことにより、より厳密な実証研究への考察の組み立て方を学びます。その成果は講義終了後の期末レポート作成に反映されます。

IV 授業内容・授業計画

本講義は4日15回からなります。第1日は「「地政学」の現在」を主題に、現在大衆的な注目を浴びている古典地政学の思考について具体的な論考をもとに批判的に検討します。第2日は「領域と集合意識」と題し、空間が領域化されることによって人間の集合意識にどのような作用を及ぼすかを、具体的事例から考察します。第3日は「地政学のローカライズ」として、国際関係や世界政治を対象とする地政学(特に批判地政学)のアプローチをローカルなスケールの事例に適用する視角について後述します。第4日は復帰前の沖縄県の事例を中心に「米軍基地と地域社会」というテーマで、地域社会軍事化の実態分析とそうした研究の実践的活用の可能性について議論します。各講義日の最後にはテキストの章や課題文献と講義内容に沿って、受講生による討論の時間を設け、講義内容の理解を深めます。

講義日とテーマ テーマ(予習課題) スライド
第1日(1月12日)「地政学」の現在
第1回 京都大学地理学教室と地政学(課題1 PDF
第2回 哲学京都学派と東亜共栄圏(課題2 PDF
第3回 「海洋国家日本」の批判地政学(課題3 PDF
第2日(1月13日)領域と集合意識
第4回 「人間の領域性」再考(課題4 PDF
第5回 グローバル化とナショナリズム(課題5 PDF
第6回  中心―周辺関係と沖縄政党の編成(課題6 PDF
第7回 討論  
第3日(1月26日)地政学のローカライズ
第8回  地政学を言説としてとらえる(課題8 PDF
第9回 領域と社会運動(課題9 PDF
第10回 辺境の保守化(課題10 PDF
第11回 討論  
第4日(1月27日)米軍基地と地域社会
第12回 売春・性病管理のポリティクス(課題12 PDF
第13回  米軍統治下の市政運営(課題13 PDF
第14回 二つの反米「騒動」(課題14 PDF
第15回 討論とレポート執筆ガイダンス 執筆要領(参考)
第5日(2月3日) 期末レポート提出(教員あて午後5時まで)

以下、各講義日のリンクをクリックすればその日の課題と講義スライド(PDFファイル)をダウンロードすることができます。

V 評価方法

(1) 出席
各日の講義には必ず出席して下さい。出席数が3日以上の受講生を評価対象とします。欠席の場合はその他の評価得点から減点する措置をとりますが、病欠などの場合は診断書のコピー等の提出があれば減点しません。

(2) 各日のレポート(評価配分50%)
予習として各日講義前に本ページに沿って、各回の「課題」に取り組み、①課題への短い回答、疑問点、討論したい点などをワ―プロで文章化して講義に持参し、講義時に②①および講義や討論の内容を反映させた所感を書き込み、講義後に提出してください。書式はA4判を縦に用い、横書き(両面使用可)で1日(3回分)1枚以内とします。特定の章やテーマに論点が偏っても構いません。発言した内容があればその旨記してください。加点の要素になります。

書式は、用紙の左上にワープロで以下のように記入してください。A4判の用紙表の半分程度に①をワープロで記入したものに、講義中に残りの部分に手書きで②を記入して、講義後に提出してください。分量は目安ですので、講義日当日の記述が用紙の裏にまたがっても構いません。

   講義日:
   学籍番号:            氏名:

(3) 最終レポート(評価配分50%) 
執筆要領で示された書式・字数に沿って、講義中に解説した特定のテーマないし事例を選び、引用されていない関連文献を複数用いて、講義内容をさらに展開する構成のレポートを書いて下さい。テーマや事例のどの部分をどのように「展開」したか、それが明確に読み取れるように執筆してください。第15回の授業でレポートの書き方について改めて説明します。2月3日(日)午後5時までに教員まで電子メールの添付ファイルで提出してください。3日以上受講した人が最終レポートの評価対象となります。

(4) 講義ノート
講義はパワーポイントを用いて行い、板書は行いません。基本的にテキストに沿って進め、多数の画像を用いますので、必要な事項のみノートに書き取ってください。講義スライドの縮小版(PDFファイル)は上記リンクからダウンロードできます。なお、実際の講義が講義スライドの内容と異なる場合がありますので、ご了承ください。

(5) 評価
大学の規定に基づき評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

(6) 不正行為
課題等の不正提出や不正作成(盗作)、そのほか不正行為が認められた場合は、その時点で厳正な処置を行い、所属学部に報告します。遅刻・早退・講義中の私語など、講義妨害についても同様の処置を行います。

VI 教材・参考文献

本講義の教科書は山﨑孝史(2013)『政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて[改訂版]』(ナカニシヤ出版)です(旧版ではありませんのでご注意ください)。大学図書館やインターネットなどで入手可能ですので借用・購入しておいてください。

VII コミュニケーション

講義中の質問などは、講義中でも各回講義の後でも山崎までお知らせください。また、電子メールによる個別の質問・相談も受け付けます。

大学院(オープン):地理学基礎問題研究 2018(後期)

軍事化、売春、観光
Militarization, prostitution, and tourism

教室と時間: 文学部増築棟L263号室
毎週火曜日、午後1時から2時30分

担当: 山崎孝史(やまざきたかし)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 科目の主題

この科目は地理学という学問がどのような課題と方法を持つのかについて、19世紀初頭における近代地理学成立以来の発展過程を振り返りながら、考察することを目的とする。とりわけ1950年代以降の英語圏の地理学における諸スクールの研究分野と基本概念について詳細に検討します。なお、本演習は学部生にも開放されています。

III 達成目標

今年度は沖縄県沖縄島内の地域社会が軍事化する過程とその結果としての売春とミリタリー・ツーリズムに関する内外の諸研究を渉猟し、沖縄島での現地調査(予定)を通して、政治地理学的観点から軍事基地の存在がどのように評価されるべきかを考えます。

IV 授業内容・授業計画(調整中)

年内は文献の精読と討論、年明けは沖縄県内の現地調査を計画し、実施します(予定)。

週番号 月日 テーマ 課題文献(予定)
1  10月2日  イントロダクション:演習の構成  
2  10月9日  基地と欲望の街(序章、第1章)  藤井2018
3  10月16日  売春と収奪のシステム(第2、3、4章)  藤井2018
4  10月23日  軍隊、女性、子ども(第5、6、7章)  藤井2018
 10月28日  藤井誠二さんトークイベント(京都)  詳細はこちら
5  11月6日  浄化される街(第8章、終章)  藤井2018
6  11月13日  基地の街と売春規制  山﨑2008、菊地2010
7  11月20日  基地の街の政治構造  山﨑2010
8  11月27日  軍用地と基地跡地利用  小川2013、真喜屋2010
9  12月4日  戦争と基地の記憶  モラスキー2006、村山2010
 12月11日  休講  
10  12月18日  戦争と基地の観光化1  大平2010
11  1月15日  戦争と基地の観光化2  山本2015、佐々木・大宅2015
12  1月18日  沖縄巡検  
13  1月19日  沖縄巡検  
14  1月20日  沖縄巡検  
15  1月29日  期末レポート・メール提出(学部講義用執筆要領) 

V 評価方法

  1.  出席・参加:毎週の演習では教員・受講生間で課題文献の内容について討議します。必ず出席し、積極的に討議に参加してください。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。(評価配分10%)
  2. リーディング・レポート:各週の授業日の前日午後5時までに、その週の課題文献について要約、論評、および疑問点を提示した800字程度のショート・レポートをテキスト形式(HTML形式や添付ファイルは避けてください)の電子メールで政治地理ML(polgeog2010[at]lit.osaka-cu.ac.jp)あてに送付してください。(評価配分50%)
  3. 期末レポート:演習の週別テーマのうち、関心のあるものを選び、参考にした文献にさらに新しい文献を加え、テーマに関する考察を深めた政治地理学的なレポートを作成してください。フィールドは沖縄に限らず、国内外の軍事基地の例を対象にしていただいても結構です。字数は6,000字(学部生は4,000字)程度とします。(評価配分40%)
  4. 評価:評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

VI 教材・参考文献

本演習のテキストとして藤井誠二著『沖縄アンダーグラウンド―売春街を生きた者たち』(講談社、2018年)を用いますので、購入しておいて下さい。その他の課題文献の入手については演習中に指示します。

VII その他

演習の課題ほかについて相談したいことがある場合は、遠慮なく山崎までご連絡ください。

現代の地理学 2018(後期)

現代の地理学

時間と教室:
木曜日2限(10:40-12:10) 
全学共通教育棟811教室

担当教員:山崎孝史(やまざき・たかし)
研究室:文学部新棟358号室(地図参照)
オフィスアワー:事前連絡の上、随時
Eメール:yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
電話:06-6605-2407(研究室)
ティーチングアシスタント:中西広大(なかにし・こうた)

I 担当教員の自己紹介

京都市生まれ。専門は政治地理学、特に地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄、日米安保体制の変化と沖縄の社会運動と投票行動との関わりや、復帰前の沖縄における米軍統治の実態などについて研究中。特技は40年近く続けている合気道(四段)。

II 授業の到達目標

現代の地理学は、都市と農村、景観、食糧供給、工業立地、流通システム、政治、観光、文化、地図、地理情報、公共政策・環境問題といった多面的な問題を学ぶことのできる分野です。地理学を通して、過去から現在(そして未来)の問題へと、そして人間相互の関係から人間と空間・環境の関係へと、私たちの思考をどのように拡充できるのか、受講生とともに考えていきます。

III 授業内容・授業計画

週番号 月 日 テーマ スライド
1 10月4日 地理学を学ぶために(講義ガイダンス) PDF
2 10月11日 都市のなりたち PDF
3 10月18日 変動する農村の社会 PDF
4 10月25日 農業と食のネットワーク PDF
5 11月8日 工業立地変動のダイナミズム PDF
6 11月15日 流通システムと消費生活の基盤 PDF
7 11月22日 地政言説から政治を読む PDF
8 11月29日 観光空間を文化論的に理解する PDF
9 12月6日 地域文化について考える PDF
  12月13日 休講  
10 12月20日 現実世界の歴史地理 PDF
11 1月10日 想像世界の歴史地理 PDF
12 1月17日 地理情報システムを使いこなす PDF
13 1月24日 地理学の公共政策への応用 PDF アンケートのお願い
14 1月31日 環境問題への地理学のかかわり(補講) PDF アンケートのお願い

IV 評価方法

5つの主題ごとに20分程度の小テストを5回実施します。テキストや紙媒体の資料(印刷したスライドファイルやノートなど)は持ち込み可能です(100点)。60点以上を合格とします。特別の理由なき遅刻者の受験は認めません。

V 受講生へのコメント

  1. 指定テキストを必ず購入して下さい。授業前に通読しておけば理解が深まります。図表は講義時に言及しますので、毎回持参し、またテストのための資料として活用して下さい。
  2. 講義はパワーポイントを用いて行いますので、板書は行いません。受講生は講義前に教員のホームページに掲示される縮小版スライドのファイルを利用することができます。詳しくは講義ホームページ(http://polgeog.jp/)を参照してください。なおスライドの内容は当日の講義内容と若干異なることがありますので、ご注意ください。

VI テキスト

本講義のテキストは竹中克行編著(2015)『人文地理学への招待』(ミネルヴァ書房)です。生協等で購入して下さい。

地理学概論I 2018(後期)

政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて
General Geography I
Space, Place, and Politics: Towards a Geography of Politics

教室と時間
1号館 134号室
毎週火曜日、午後2時45から4時15分

担当:山崎孝史(やまざきたかし)
連絡先: yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
担当者ホームページ: http://polgeog.jp/
講義ホームページ: http://polgeog.jp/archives/1818

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。2004年コロラド大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は政治地理学、特に地域社会軍事化、地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。沖縄の基地所在市町村の変容、日米安全保障関係の変化と社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(四段)。

II 科目の主題

本講義は、現代社会を地理学的に理解する一つの手段として、政治という側面について考えます。政治地理学の入門編として、政治地理学の理論と分析方法について講述したあと、事例研究を紹介し、政治を地理学的に研究する有効性について解説します。本講義によって、政治的事象が空間や場所といかに密接に結びついているかを理解できるようになるでしょう。

III 達成目標

1 近代政治地理学の展開を批判的に振り返りながら、国際社会の変動を理解する視座として政治地理学の有効性を理解します。 2 マルチ・スケールの観点から、空間・場所・領域に関する政治地理学的理論を理解します。 3 コンテクスト・スケール・言説という概念を用い、グローバル/ローカルな政治事象の分析方法を把握します。 4 以上の理論的・概念的理解をもとに、政治地理学的な事例研究へのアプローチを習得します。

IV 授業内容・授業計画

本講義は4部14回からなります。第1部は、近代における政治地理学の展開、つまり戦前の地政学から現代の政治地理学までの流れを、英米と日本においてあとづけ、「新しい地政学」および「場所の政治」研究の視角を示します。第2部は、空間や場所と権力との関係を明らかにしつつ、その関係を反映する領域の性質を理論的に解説した上で、グローバル化とナショナリズムについて政治地理学的に考えます。第3部は、「コンテクスト」、「スケール」、そして「言説」という政治地理学にとって鍵となる概念について説明し、それらを実証研究のなかでどのように活用しうるかを検討します。第4部は、第3部までの理論的・概念的な議論が、具体的な事例研究としてどのように展開できるかを解説しています。つまり本講義では、政治地理学の学史・理論・概念・実証というテーマが断続せず、前後のテーマと重なりあいながら展開する構成になっています。受講生がこれら4部からなる本講義を受講することによって、政治地理学の理論的視角のみならず、日常的に見られる政治的な出来事に対する感性と理解が深まることを期待します。

各週のリンクをクリックすれば週レポートの課題(「授業に関するお知らせ」へのリンク)と講義スライド(PDFファイル)をダウンロードすることができます。

週番号 テーマ 課題 スライド
第1週(10月2日) 講義の構成   PDF
第1部 政治地理学がたどってきた道
第2週(10月9日) 政治地理学の起源と地政学の盛衰(テキスト1章) 課題2 PDF
第3周(10月16日) 政治地理学の展開と課題(3章) 課題3 PDF
第4週(10月23日) 討論:学問と戦争 課題4  
第2部 空間・場所・領域
第5週(11月6日) 空間分析批判(4章) 課題5 PDF
第6週(11月13日) 場所の政治的意味(5章) 課題6 PDF
第7週(11月20日) 人間の領域性(6章) 課題7 PDF
第8週(11月27日) 討論:辺境の保守化 課題8  
第3部 コンテクスト/スケール/言説の政治
第9週(12月4日) コンテクストの政治(8章) 課題9 PDF
12月11日 休講    
第10週(12月18日) スケールの政治(9章) 課題10 PDF
第11週(1月8日) 言説の政治(10章) 課題11 PDF
第12週(1月15日) 討論:地政言説の「真偽」 課題12  
第4部 理論に根差した事例研究へ
第13週(1月22日) 戦後沖縄における領域と政治行動(13章) 課題13 PDF
第14週(1月29日補講) リスケーリングの政治としての大阪都構想 課題14 PDF アンケートお願い
第15週(2月5日) 期末レポート提出 執筆要領  

V 評価方法

(1) 出席 毎週の講義には必ず出席して下さい。出席数が2/3(10回)以上の受講生を評価対象とします。欠席の場合はその他の評価得点から減点する措置をとりますが、病欠などの場合は診断書のコピー等の提出があれば減点しません。

(2) 週リーディングレポート(評価配分50%) 予習として毎週講義前に教科書の指定章を読み、教科書ではなく本ホームページで示される各週の課題を考察し、その回答(あるいは討論時に発言したい内容)を当該講義時に持参し、講義後に提出してください。書式はA4判を縦に用い、横書きで1頁以内(800字程度、極端に少ない場合は減点します)。 左上に以下のように記入してください。講義中に作成せず、原則としてワープロで印刷したものを提出してください。 尚、出席票の代わりとしますので、実際の発言内容、意見、質問などを講義中に書き加えられるよう、用紙の下部1/4程度には余白を設け、記入・署名してから提出してください(Wordによる雛形はこちら)。

週番号: 学籍番号:            氏名:

各週の課題設問は本ホームページ(講義のページと「授業に関するお知らせ」)にポストしていきます。それをに沿って週レポートを作成して下さい。

(3-1) 期末レポート(評価配分50%) 執筆要領に従って、テキストの特定の章(複数でも構いません)について論評し、そこで言及された理論的視角を用いて、その章で「言及されていない」事例で理論の妥当性を考察してください。締切は2月5日です。提出場所・受付時間はサポートセンターで確認して下さい。過去の優秀レポートはこちら

(3-2) 討論への参加(評価配分50%) 受講生の中から、6名程度の希望者を募り、第1部から第3部の最終週に討論の時間を設けます。選ばれた者(ディベータ―)は2名ずつに分かれ各週のテーマに関して指定された立場から主張します。このディベートに沿って受講生全員でテーマについて議論し、考察を深めます。ディベータ―を(首尾よく)務めた者は期末レポートが免除されます。

(4) 講義ノート 講義はパワーポイントを用いて行い、板書は行いません。基本的にテキストに沿って進め、多数の画像を用いますので、必要な事項のみノートに書き取ってください。なお、テキストにない事例にも言及することがあります。講義スライドの縮小版(PDFファイル)は上記リンクからダウンロードできます。

(5) 評価 大学の規定に基づき評点が全体の60%以上の受講生を合格とします。

(6) 不正行為 課題等の不正提出や不正作成(盗作)、そのほか不正行為が認められた場合は、その時点で厳正な処置を行い、所属学部に報告します。遅刻・早退・講義中の私語など、講義妨害についても同様の処置を行います。

VI 教材・参考文献

本講義のテキストは山﨑孝史(2013)『政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて[改訂版]』(ナカニシヤ出版)です(旧版ではありませんのでご注意ください)。生協書籍部で販売されていますので、必ず購入してください。

VII コミュニケーション

山崎のホームページにはトップページに「授業に関するおしらせ」というリンクがあります。各週課題の設問、講義中に伝え切れなかった事項、あるいはレポートに関わる情報を掲示しますので、こまめに確認して下さい。また、「質問フォーム」も設置されていますので、講義に関する意見や質問などもお寄せください。速やかに回答して論点や疑問点を受講生間で共有できるようにします。尚、電子メールによる個別の質問・相談も受け付けます。

VIII その他

講義の課題について相談したいことがある場合は、遠慮なく山崎までご連絡ください。

山崎研究室 文学部新築棟358号室

地理学演習II 2018(後期)

自己の関心の構造を知り、研究課題を練り上げる

時間と教室:
木曜日4限(14:45-16:15)
学術情報総合センター5階ラーニングコモンズ、1階「野のはなハウス」(地図参照)

担当教員:山崎孝史(やまざきたかし)
研究室:文学部棟358号室
電話:06-6605-2407
Eメール:yamataka[at]lit.osaka-cu.ac.jp
オフィスアワー:事前連絡があれば随時面談可能です。

I 担当教員のプロフィール

1961年京都市生まれ。専門は政治地理学、特に地政学、社会運動、アイデンティティ・ポリティクス。調査フィールドは沖縄。日米安全保障関係の変化と沖縄の社会運動や投票行動との関わりを研究中。特技は合気道(4段)。

II 演習概要

本演習はこれまでの専門科目の受講ならびに地理学演習Iを展開させる形で、自己の関心の構造を知り、取り組むべき課題を設定し、具体的な調査地と調査方法をイメージしながら、卒論計画書を作成します。本演習の集大成は年明けに予定されている第一回の卒論合同演習であり、今年度末の卒論・修論発表会への出席も義務付けられます。

III 演習の構成と評価

(1) 出席と参加 毎週の講義には必ず出席し、討論には積極的に参加して下さい。卒論・修論発表会への出席も義務付けられます。出席数が2/3以上の受講生を評価対象とします。欠席の場合は減点しますが、病欠などの場合は診断書や治療費領収書のコピー等を提出すれば減点しません。

(2) 課題プレゼンテーション 卒論計画書の作成に向けて、授業期間中数回の発表が義務付けられます。そのうち1回は卒論合同演習です。いずれも与えられた課題についてレジュメやパワーポイントを作成し、20分程度の発表を行います。(評価配分60点)

(3) 卒論計画書 卒論合同演習で使用する具体性のある卒論計画を作成します。(評価配分40点)

(4) 総得点60点以上を合格としますが、卒論計画書の提出がない場合は合格できません。

IV 演習内容

卒論のテーマの絞り込みは必ずしも容易ではありません。本演習ではお互いの研究関心について語り合い、評価しあって相互に刺激しあいながら各自のテーマを考えていきます。ある程度テーマが現れたら先行研究などを参考にしながら、具体的なフィールドをイメージし、研究方法について考えます。そして各自のフィールドと研究方法がある程度具体化した段階で、ゼミ合宿で発表・討議します。これら一連の過程を通して卒論計画書を作成していきます。質問は遠慮なく山崎まで。

 

週番号 月 日 テーマ
1 10月4日 イントロダクション:自己の指向と思考をさぐる
2 10月11日 マインドマッピングで頭の中を可視化する(1)
3 10月18日(予定) 4年生の経験から一年後の自分を想像する(兼卒論演習)
4 10月25日 マインドマッピングで頭の中を可視化する(2)
5 10月26日(金) 4年生卒論合同演習(一部でも必ず参加すること)
6 11月8日 キーワード検索で研究の現状を知る(1)
7 11月15日 キーワード検索で研究の現状を知る(2)
8 11月22日 学術論文の「構成」を読む(1)
9 11月29日 学術論文の「構成」を読む(2)
10 12月6日 Why仮説を建て、フィールドを考える(1)
12月13日 休講
11 12月20日 Why仮説を建て、フィールドを考える(2)
冬休み中 ぼちぼち卒論のテーマとフィールドを固め始める
12 1月17日 フィールドの成果発表と「卒論計画書」作成
1月31日 「卒論計画書」案提出締め切り(成績評定)
2月x日 第一次「卒論計画書」発表のためのゼミ合宿
13 2月16日 卒論・修論発表会(出席すること)
14 3月8日 卒論合同演習(第二次「卒論計画書」提出)

 

 

V 関連サイト

マインドマップについては、トニー・ブザンによるものが有名で、わかりやすく説明したサイトがあります。以下などを参照してください。 http://mindmap.ainest.com/howto.html

ただしツリー型のマインドマップは連想を前提としていますので、独立したかに見える思考が実は関連性を持つという「発見」に欠ける部分があります。そうした発見的な方法としては「KJ法」が有効です。KJ法については以下を参照してください。KJ法の考案者である川喜田二郎先生は本教室で助教授として勤務されていました。 http://www.ritsumei.ac.jp/~yamai/kj.htm

VI ゼミ合宿

学期終了後に提出された「卒論計画書」について集中的に討論し、フィールドで検証するために、ゼミ合宿を企画します。平成28年度は沖縄県沖縄島・与那国島・石垣島、29年度は広島県尾道市・広島市で実施しました。詳しい準備と旅程については演習中にお知らせしていきます。