池田 朱里(いけだ あかり)
祭礼の継承と地域コミュニティのつながりの強化―流し節正調河内音頭を事例に
この卒業論文を作成するにあたっては、流し節正調河内音頭保存会のみなさまに多大なるご協力をいただきました。練習のない日にも関わらず、お忙しい時期にお集まりいただき誠にありがとうございました。また、テーマ決めの段階から執筆に至るまで、山﨑孝史教授には大変お世話になりました。取りかかりが遅かったために、うまく執筆できずに悔しい点も残ってしまいましたが、無事この論文を完成させることができたのは、お世話になったすべてのみなさまのおかげです。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
私からの一言:野外調査のリハーサルとして選んだ八尾市の事例がそのまま卒論の対象になったので、対象になった保存会についてしっかり書けています。ただ、他の組織まで対象を広げるのは時間的に難しかったですね。
服部 楓(はっとり かえで)
地理的犯罪データ分析の防犯活動への活用可能性
3年生の演習時から、犯罪に関する卒業論文を書きたいという漠然としたこだわりがありました。しかし、外国や日本の先行研究分析を行ううちに、卒業論文で扱うことのできるデータに限りがあることを知りました。また、実際に調査地を大阪府八尾市に設定し、調査を開始してからも、聞き取り調査などは積極的に行ったため、質的データは一定得ることができましたが、客観的に判断できる犯罪の量的データの取得に困難を感じました。安まちアーカイブデータを入手してからは、データを用いた分析手法について試行錯誤を行う期間が長く、一歩先の調査まですることが出来なかったことが心残りです。しかし、自分がかねてより関心のあったテーマはぶらさず、八尾市役所の人とも協力して研究することができたため、とてもいい経験になりました。山崎先生には面談を沢山設定して頂き、その度に適切なアドバイスを頂いたことを感謝致します。ありがとうございました。
私からの一言:犯罪分析にはデータによる客観的な検証が必要なのですが、入手が遅れてしまったのがちょっと残念でした。しかし一年以上卒論のテーマの方向性を変えることなく、終始たゆまず課題に取り組まれた姿勢には大変感心しました。就職先の保険会社でも卒論の知見を活かして下さい。
桝屋 知基(ますや ともき)
地域ブランドにおける地名選択と生産過程における空間スケール
卒業論文執筆にあたり、一番困難かつ重要なのはテーマ設定の作業であると感じております。私の場合、最終的なテーマが決まったのは12月に入ってからでした。そこから新しく必要なデータを集め出すのは時間的に困難で、以前から収集していた資料やデータを用いて執筆しました。テーマについて、もっと早く、そしてもっと深いものを設定できていれば、より多く、詳細なデータを収集することができ、執筆や考察の作業もスムーズにいくと考えられます。また、執筆にあたり、担当教授の山崎先生には大変お世話になりました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
私からの一言:卒論のテーマ設定に時間がかかり、思うように論文を書けなかったという感想をいただくことが多々あります。今回は、自分の関心にこだわられていたので、ぎりぎりまで尊重するスタンスでおりました。最終的に、地域ブランドと地名のスケールという興味深いテーマに落ち着きました。悩まれた分だけストーリー性のある論文になったと思います。