辻野 菜穂(つじの なほ)
沖縄県沖縄市旧コザ地区における「基地の街の記憶」と地域解釈
実習で行った沖縄市が好きになったから、という単純な理由で調査地をコザにした為に最後の最後までテーマが煮えきらず、調査・執筆ともに苦労しました。最終的には聞き取り内容からテーマを絞っていったような形になってしまいましたが、結果として自分が最も興味があった事を卒論に出来たのではないかと感じています。
聞き取り調査に関しては、統治の記憶がはっきりと残る街で当時の話を聞くというのは大変デリケートで、時にはまったくインタビューに応じて貰えない日もあり、へこたれそうになった事もありますが、インフォーマントの方々やコザの人々の暖かさ、そして先生の励ましやご指導に支えられ、なんとか終える事ができました。
インフォーマントの方々、コザで出会った沢山の方々、そして実習を入れると2年に渡ってたくさんのご指導を頂いた山崎先生、大変お世話になりました。ありがとうございました。
私からの一言:基地のある場所と記憶というテーマはなかなか論文として扱いにくいテーマだったと思います。しかし何度も沖縄に足を運んでインフォーマントの話を粘り強く聞き取った内容から、その一端を明らかにできたのではと思います。